2013年の飼料メーカー上位10社を公表(中国)
中国飼料工業協会はこのほど、飼料メーカー生産ランキングを公表した。これによると、2013年の飼料生産上位10社は順に、新希望六合、正大、双胞胎、温氏、海大、正邦、東方希望、通威、大北農、亜太中慧となった。今回ランク入りした企業は、新希望六合と正大を除き、いずれも前年から生産量を増加させた。
上位10社の飼料メーカーによる飼料生産量は6620万トンと、国内総生産量の34%(2012年は32%)を占め、国内大手企業による寡占化が進行している。同協会によると、国内企業約1万社で飼料生産量の約70%を占めており、特に養豚用飼料は国内企業による市場の寡占化が進んでいる。
また、今回3位にランク入りした双胞胎集団は、養豚用飼料の生産量では全国1位であった。同社は、養豚用の飼料生産に特化することで、近年急速に販売量を増加させており、2011年の8位から2012年の3位に急浮上している。
2014年上半期の飼料生産量は前年同期比3%減の8300万トン
中国飼料工業協会によると、2014年上半期(1〜6月)の飼料総生産量は、前年同期比3.0%減の8300万トンと見込まれる。その内訳は、養豚用が3830万トン(同0.3%増)、採卵鶏用が1330万トン(同8.0%減)、家禽用が2200万トン(7.0%減)、牛、羊用等が340万トン(同6.0%増)、水産用が480万トン(同10%減)、その他120万トン(同4.0%減)である。
2014年上半期は、鳥インフルエンザ(H7N9型)の影響で、家禽の飼養羽数が減少したため、飼料需要が低下した。一方、肉用牛、羊については昨年末に生産振興策が講じられたことなどにより飼料需要が増加している。
同協会は、下半期に豚価や卵価などの畜産物価格が上昇するとみており、飼養頭羽数の増加から飼料生産量も増加すると見込んでいる。
【木下 瞬 平成26年6月27日発】
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