8月12日、ビーフ・アンド・ラム・ニュージーランド(BLNZ)は2014年6月末時点における肉牛飼養頭数(推計値)を公表した。これによると、繁殖雌牛が98万6000頭(前年比3.2%減)と2年連続で減少した一方で、肉牛飼養頭数全体では375万7000頭(前年比1.6%増)と8年ぶりに増加に転じたとしている(図)。
BLNZは、繁殖雌牛について、肉牛主産地である北島のノースランドからワイカトにかけての北部地域で頭数が減少したとしている。これは、夏から秋の乾燥気候による飼養環境の悪化から、牧草が減少する冬を控えた3月から5月頃にかけて経産牛の出荷が増加したことが要因である。
一方、北島の東沿岸部や南部では、天候に恵まれたことに加え、好調な輸出需要による生産者の収益改善から、飼養頭数が増加している。
また、近年、酪農の成長が著しい南島マルボロ・カンタベリー地方でも、2年連続で肉牛飼養頭数が増加している。これについては、酪農部門から肉用に供される頭数が増加傾向にあり、特に、乳用種未経産牛の放牧肥育が増加した、としている。