米国農務省農業市場流通局(USDA/AMS)は8月14日、牛枝肉の格付け基準の見直しについて、パブリックコメントを募集することを発表した。現在の牛枝肉の格付けは、1997年に採用された基準が適用されており、枝肉は、任意で肉質等級(Quality Grade)と歩留り等級(Yield Grade)に分類される。また、去勢牛、未経産牛、経産牛および若齢雄牛由来の牛肉は、肉質等級、歩留等級、肉質等級および歩留等級のいずれか3つの格付けを行うことができる一方、雄牛由来の牛肉は、歩留等級のみの格付けとなっている。さらに、肉質等級のうち、成熟度を表すAは9〜30カ月齢が対象、Bは30〜42カ月齢、Cは42〜72カ月齢、Dは72〜96カ月齢、Eは96カ月齢以上とされている。
USDA/AMSは、今回パブリックコメントを募集する経緯として、現在の格付け基準は、牛の遺伝的改良や生産性の変化を十分に反映したものではなく、成熟度に偏って行われている点を指摘している。
なお、パブリックコメントの締め切りは、2014年11月13日までとしている。