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2013/14年度主要穀物の生産状況等調査結果(第11回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は8月7日、2013/14年度(10月〜翌9月)第11回目となる主要穀物の作付状況調査報告を発表した。これによると、トウモロコシ生産量は7855万トン(前年度比3.6%減)、大豆は8566万トン(同5.1%増)となった。
 なお、第2期作トウモロコシの生産量は、主要生産州のパラナ州で単収が上方修正されたことなどを受けて前回報告より増加し、前年同期並みの水準まで引き上げられた。
表1
図1

トウモロコシ:2013/14年度の生産量、前年度比3.6%減の7855万トン

 
 CONABは、第1期作のトウモロコシの作付面積を664万ヘクタール(前年同期比2.1%減)と推計しており、この作付面積減少の要因として、生産コストが安く収益性の高い大豆にシフトしたことを挙げている。また、昨年末から今年の2月中旬にかけて、南部、南東部を中心に高温乾燥による生育被害が発生して単収も減少したことから、第1期作の生産量を前回報告から下方修正し3168万トン(同8.4%減)と見込んでいる。地域別に見ると、北東部地域以外の生産量は前年度から軒並み減産が見込まれ、主要生産州の中では、南部のパラナ州での作付面積の減少幅が大きく、同23.5%減としている。一方、北東部の作付面積は同24.7%の大幅な増加としており、今年度は、南部、南東部に次ぐ第1期作のトウモロコシ生産地域に躍進するとされている。
 一方、第2期作トウモロコシの生産量は、4687万トン(同0.1%減)と見込んでいる。前回報告から約68万トン増となり、昨年同期からはわずかな減少にとどまる予測となった。これは、主要生産州である中西部のゴイアス州の作付面積が前回報告から約4万ヘクタール上方修正されたことに加え、第2位の生産州である南部のパラナ州で生育期にあたる4月に適度な降雨を記録し、前回報告から単収が3%引き上げられたことによる。
 CONABでは、生産量の大幅な伸びが期待する地域として、これまでと同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げている。同地域では、2013/14年度に作付面積が増加し、適度な降雨も記録したことで生産量が増加した。そのため、同年度の生産量は国内全体の生産量の約8%に相当する662万トン(同57.7%増)まで拡大するとみている。
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表3
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大豆:2013/14年度の生産量、前年度比5.1%増の8566万トン

 
 2013/14年度の大豆の作付面積は、トウモロコシからの転換が進んだことで3014万ヘクタール(前年度比8.7%増)と推計されている。この結果、同年度の生産量は、8566万トン(同5.1%増)としている。今年度の主な増加要因としてCONABは、国内最大の生産州(国内生産量の約3割)であるマットグロッソ州の作付面積、単収が共に増加見込みとなったことを挙げている。ただし、マットグロッソ州の一部で害虫被害が発生したことを受け、同州の単収の増加幅が前回報告から下方修正された。加えて、トウモロコシと同様に昨年末から今年の2月中旬にかけて、南部、南東部を中心に高温乾燥による生育被害が発生したことで、今年度の国内平均の単収は同3.3%減が見込まれている。
 CONABは、生産量の大幅な伸びが期待される地域として、トウモロコシと同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げており、作付面積と単収の増加を受け、同地域の生産量は国内全体の生産量の約1割に相当する862万トン(同26.3%増)まで拡大するとみている。
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【米元 健太 平成24年8月19日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609