1〜7月の大豆輸入量は前年同期比20.2%増の4168万トン(中国)
中国海関総署は、8月8日、7月の輸入統計を公表した。これによると、7月の大豆輸入量は、前年同月比3.8%増の747万トンと、単月としては過去最高となった。また、1〜7月までの累計輸入量は4168万トン(前年同期比20.2%増)となり、引き続き前年を上回るペースで輸入している。
2014年の国内の大豆生産は減少見込み
現地報道によると、2014年の大豆作付面積は、前年比9.1%減の717万ヘクタールとされる。中国では、大豆の増産を図るため、農家出荷価格を保証する直接補助政策が今年から導入されたが、農家への制度周知の遅れなどにより減産傾向が強まる結果となった。
また、2014年の大豆生産量は、前年並みの単収(1.6トン/ヘクタール)が達成されれば1159万トンと見込まれる。しかし、今夏は12省・自治区で干ばつ被害が報告されており、秋口の収穫に向けてさらなる減産が懸念される。
【木下 瞬 平成26年8月20日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527