米国農務省経済調査局(USDA/ERS)は8月25日、2014年7月の食品の消費者物価指数(CPI)および2014年の見通しについて公表した。これによると、2014年7月のCPIは、前年同月比2.5%の上昇となった。この上昇要因として、USDA/ERSは主に食肉(牛肉、豚肉、鶏肉)の小売価格上昇などが影響したとしている。
同月のCPIを食品別に見ると、加工果物(同0.4%安)、砂糖(同1.8%安)などが前年同月を下回ったものの、特に牛肉(同10.4%高)、豚肉(同10.9%高)で上昇が目立つ結果となった。USDA/ERSは、牛肉および豚肉の上昇要因として、牛肉は飼養頭数の減少による供給減、豚肉は豚流行性下痢(PED)による供給減や輸入豚肉(特にEU)の価格上昇によるものとしている。
また、2014年の食品のCPIは前年比2.5〜3.5%上昇すると見込んでおり、牛肉および豚肉については、いずれも同6.5〜7.5%上昇としている。