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2013/14年度主要穀物の生産状況等調査結果(第12回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は9月9日、2013/14年度(10月〜翌9月)第12回目となる主要穀物の生産状況調査報告を発表した。これによると、トウモロコシ生産量は7991万トン(前年度比2.0%減)、大豆は8612万トン(同5.7%増)と、前回調査結果から上方修正された。
 なお、第2期作トウモロコシの生産量は、最大の生産州であるマットグロッソ州での単収増が見込まれることなどを受け、前回報告より136万トン増加し、今年度初めて前年同期を上回る予測となった。
表1
図

トウモロコシ:2013/14年度の生産量、前年度比3.6%減の7855万トン

 CONABは、第1期作のトウモロコシの作付面積を662万ヘクタール(前年同期比2.4%減)と推計しており、この作付面積減少の要因として、生産コストが安く収益性の高い大豆にシフトしたことを挙げている。また、昨年末から今年の2月中旬にかけて、南部、南東部を中心に高温・乾燥による生育被害の発生により単収減となったことから、第1期作の生産量を3165万トン(同8.5%減:前回報告から3万トン減)と見込んでいる。地域別に見ると、北東部地域以外の生産量は前年度から軒並み減産が見込まれ、主要生産州の中では、南部のパラナ州での作付面積の減少幅が大きく、同24.3%減(前回報告から0.8ポイント減)としている。一方、北東部の作付面積は同24.6%(同0.1ポイント増)の大幅増としており、今年度は中西部を抜いて、南部、南東部に次ぐ第1期作のトウモロコシ生産地域に躍進するとされている。
 一方、第2期作トウモロコシの生産量は、4825万トン(前年同期比2.8%増)と前回報告から約138万トン増となり、今年度の全12回の予測の中で初めて昨年同期を上回った。これは、最大生産州である中西部のマットグロッソ州の単収が良好な天候により前回報告から5.3%上方修正されたことによる。
 CONABでは、生産量の大幅な伸びが期待される地域として、これまでと同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げている。同地域では、2013/14年度に作付面積が増加しており、生育期の適度な降雨により生産増が期待されている。このため、同年度の生産量は国内全体の生産量の約8.3%に相当する662万トン(同57.7%増)まで拡大するとみている。
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表3
表4

大豆:2013/14年度の生産量、前年度比5.7%増の8612万トン

 2013/14年度の大豆の作付面積は、トウモロコシからの転換が進んだことで3017万ヘクタール(前年度比8.8%増、前回報告から3万ヘクタール増)と推計しされている。この結果、同年度の生産量を8612万トン(同5.7%増、同46万トン増)と見込んでいる。増加要因としてCONABは、全国的に大豆の作付面積が増加したことに加え、国内最大の生産州(国内生産量の約3割)であるマットグロッソ州の作付面積、単収が共に前年度から増加したことを挙げている。なお、トウモロコシと同様に昨年末から今年の2月中旬にかけて、南部、南東部を中心に高温・乾燥による生育被害が発生したことで、今年度の国内平均の単収は同2.9%減(前回報告から0.4ポイント回復)が見込まれている。
 CONABでは、生産量の大幅な伸びが期待される地域として、トウモロコシと同様に北東部を中心としたマトピバ地域を挙げており、作付面積と単収の増加を受け、同地域の生産量は国内全体の生産量の約1割に相当する868万トン(同27.1%増、同0.8ポイント増)まで拡大するとみている。
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【米元 健太 平成26年9月22日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609