2014年上半期に271トンの乳製品輸入が不許可に(中国)
国家質量監督検査検疫総局(AQSIQ)はこのほど、輸入許可が下りなかった乳製品に関する情報を公表した。これによると2014年上半期(1〜6月)に不許可となった乳製品は135ロット、271トンにのぼる。AQSIQは、今回の不許可の主な理由として、大腸菌の基準値や品質保証期間の超過、使用原料の国家基準への不適合などを挙げている。輸入先国別では、イタリアの乳製品が最も多く、全体の25%を占めた。
また、7月に不許可となった乳製品は14ロット、35トンにのぼり、3ロットが輸入元への返品、残り全てが廃棄処分という措置が取られている(表)。
なお、中国では輸入乳製品に対する検査や基準が年々厳しくなっており、2013年5月からは「輸出入乳製品の検査検疫監督管理方法(注1)」に基づき、輸入乳製品に関する基準が厳格化された。さらに、今年の4月から「輸入育児用粉乳の管理強化に関する公告(注2)」に基づき、輸入育児用粉乳は中国語ラベルの貼付や小売向けの最小単位の包装などが義務付けられている。
【木下 瞬 平成26年10月16日発】
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