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2014/15年度の米国の大豆、増産により在庫を大幅に積み増し

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は12月10日、2014/15穀物年度(9月〜翌年8月)の主要農作物の需給見通しを公表した。
 これによると、2014/15年度の米国の大豆の生産量は、前年比17.9%増の39億5800万ブッシェル(約1億766万トン)と見込まれている。2013年にトウモロコシ価格が下落したことで単位面積当たりの収益性がトウモロコシと逆転したとみられることにより、作付面積が同9.6%増(約8400万エーカー:3400万ヘクタール)となったことに加え、好天に恵まれたことで単収が同8.0%増(1ヘクタール当たり3.2トン)となったことが増産の要因とみられる。
 また、輸入量は、生産量の増加と在庫の積み増しにより、同79.2%減の1500万ブッシェル(40万8000トン)と大幅な減少が見込まれている。一方、輸出量は、堅調な需要を反映し、前月の予測値から4000万ブッシェル上方修正され、同6.9%増の17億6000万ブッシェル(4787万2000トン)とされた。
 消費量は、国内外の需要が堅調な大豆かすの消費が増えていることもあり、同2.7%増の17億8000万ブッシェル(4841万6000トン)と見込まれている。
 消費量の上方修正に伴い、期末在庫量は前月の予測値から下方修正されたものの、危機的な低水準だった前年度から大幅に回復し、4億1000万ブッシェル(約1115万トン)が見込まれている。また、生産者平均販売価格は、需給の緩和により同15.4%〜30.8%安の1ブッシェル当たり9ドル〜11ドル(1073円〜1312円:1米ドル=119.23円)と予測されている。
表
【渡邊 陽介 平成26年12月17日発】
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