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豚飼養頭数、生体豚輸出頭数ともに増加(デンマーク)

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1 豚飼養頭数(2015年4月)

 デンマーク統計局は5月、2015年4月1日時点の豚飼養頭数を発表した。これによれば、総飼養頭数は前年同期比1.8%増の1248万3000頭となった。繁殖豚全体ではわずかに増加し、同1.3%増の125万4000頭となっている(表)。そのうち、繁殖仕向け雌豚は同3.6%増の20万2000頭とやや増加しており、将来的な子豚生産の拡大が見込まれている。肥育豚は、前年比2.1%減の305万5000頭とわずかに減少しているものの、初生子豚(2.2%増)と離乳子豚(4.1%増)とそれぞれ増加しており、国外への子豚生体輸出が堅調であることが要因とされている。
表
 離乳子豚の生体輸出の状況を見ると、2014年第4四半期(10〜12月)は、前年同期比12.7%増(281万4000頭)とかなり大きく増加しており、なかでも、ポーランド向けが同30.6%増と大幅に増加している(図1)。アフリカ豚コレラの発生により、諸外国がポーランド産豚肉の輸入規制をとっているものの、同国では肉豚生産の拡大が継続していると見られている。
図1

2 豚と畜頭数(2015年第1四半期)

 また、あわせて更新された豚と畜頭数を見ると、2015年3月のと畜頭数は、前年同月比18.0%減(149万9000頭)と大幅に減少した(図2)。しかし、第1四半期(1〜3月)の累計では、前年同期比2.8%増の481万6000頭とわずかに増加しており、2013年と同水準(同期比0.2%減)に戻した。
図2
【宅間 淳 平成27年5月21日発】
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