国際港湾倉庫組合(ILWU)は2015年5月22日、太平洋海事協会(PMA)と2月20日に暫定合意した労働協定について、組合員による投票の結果、正式に署名することを決定した。この結果、労働協定は2014年7月1日に遡及して発効し、2019年6月30日まで有効となる。
今回の発表は、米国の休日である戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)の直前のタイミングで行われたことから、各団体からのコメントなどは発表されていないが、今後の輸出の円滑化につながることが期待されている。
PMAのプレスリリースによると批准の内容は、ILWU組合員の給与や年金水準の引き上げのほか、懸案となっていた医療保険制度の改定を含むものとなっている。
なお、ILWUとPMAは2015年2月20日、同協定に関する暫定合意を行っており、労働交渉の長期化に伴う物流の停滞は改善に向かっている。