米国農務省動植物検疫局(USDA/APHIS)が6月3日から6月17日までの間に、新たに公表した鳥インフルエンザの発生確認状況は以下の通り。鳥インフルエンザは、6月10日以降、発生が確認されておらず、終息に向かうかと見られていたが、17日の発生確認により、まだ終息していないことが明らかとなった。USDAによれば、これまでに感染が確認された農場の総羽数は4800万羽を超えており、このうち3100万羽超がアイオワ州での事例となっている。
なお、本情報では、H5N2亜型高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)について記載する。
【6月3日】
・アイオワ州:111万5700羽を飼養する商業規模の養鶏農場のほか、2万6200羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。
・ミネソタ州:3万7000羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。
【6月4日】
・アイオワ州:4万2200羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。
・ミネソタ州:41万5000羽を飼養する商業規模の養鶏農場ほか、2万4800羽を飼養する商業規模の七面鳥農場で発生を確認。
・ネブラスカ州:裏庭飼育の各種混合農場(飼養羽数は調査中)で発生を確認。
【6月5日】
・ミネソタ州:4万4000羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。
【6月9日】
・アイオワ州:2500羽を飼育する野鳥飼育場で発生を確認。
【6月17日】
・アイオワ州:100万羽を飼養する商業規模の養鶏農場で発生を確認。
なお、疾病対策センター(CDC)は、野鳥、裏庭養鶏場、商業規模の家禽農場におけるH5型のHPAIが人に感染するリスクは低いとしており、現在まで、このウイルスによる人への感染は報告されていない。