2015年6月の豚飼養頭数はPED発生前の水準を上回る(米国)
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)が6月26日に公表した「Quarterly Hogs and Pigs」によると、2015年6月1日時点の豚総飼養頭数は、前年同月比8.7%増の6690万頭となった(図1)。内訳を見ると、繁殖豚が同1.2%増の592万6000頭、肥育豚が同9.4%増の6097万5000頭となり、肥育豚の増加が目立っている。
また、子豚生産頭数は、同4.3%増の973万5000頭となり、2014年6月以降前年同月を上回って推移している(図2)。また、1腹当たりの離乳子豚頭数も前年を上回って推移していることから、豚流行性下痢(PED)の発生が抑制され、豚肉の生産基盤が回復しているとみられている。
これらのことから、2015年1〜4月の豚肉生産量は前年同期比7.0%増となっており、USDAでは2015年の豚肉生産量について、前年比7.1%増の1109万3000トンと見込んでいる。
【渡邊 陽介 平成27年7月2日発】
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