オランダの農協系金融機関ラボバンクは7月29日、2014年の世界主要乳業メーカー売上高ランキングを発表した。
上位10社の構成は変わらなかったが、2位には精力的に買収を進めたラクタリス(フランス)が浮上し、ダノン(フランス)は順位を落として3位となった。また、デイリーファーマーズオブアメリカ(米国)がトップ5にランクインした。
ランキングには、為替も大きく関係している。また、世界経済は芳しくないものの、途上国での乳製品需要の増大が期待されることから、米国や中国の乳業メーカーによる買収は進んでいる。
中国の動きを見ると、蒙牛乳業が14位から11位に順位を上げたものの、伊利集団は10位にとどまった。これは、中国国内の乳製品需要の伸び率の低下が影響したとみられている。
日本は、海外への投資が抑えられたことが影響したとみられ、明治は12位から17位にランクを下げ、昨年20位の森永乳業はトップ20から姿を消した。