中国商務部は7月28日、豪州から毎年1000万缶の乳幼児用調製粉乳を15年間にわたって輸入する、総額90億豪ドル(833億5800万円:1豪ドル=92.62円(注1))の供給契約を許可したと発表した。この契約は、香港の長城資本貿易公司(Great Wall Capital Trading)と豪州のキャンパーダウンデイリー社(注2)(Camperdown Dairy International)が締結したものである。
同公司は、3歳以下の乳幼児が7000万人いる中国の乳幼児用調製粉乳市場規模が、年間1億2500万缶に上ること、また、中流階級人口は増加傾向にあるため、世界的にも一定のシェアを持ち、食の安全に配慮した豪州産乳製品に対する中国国内での需要が高まるとみている。
同公司は、6週間以内に第1回目の輸入を行うとのことである。
注1:7月30日現在のTTSレート。
注2:1891年創業のビクトリア州を拠点とする乳製品製造企業。
中国などのアジア向けに乳製品を輸出。