2015年6月のフィードロット飼養頭数、引き続き高水準で推移(豪州)
豪州フィードロット協会(ALFA)は8月14日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)と共同で四半期ごとに実施している、全国フィードロット飼養頭数調査結果(2015年4〜6月期)を公表した。これによると、2015年6月のフィードロット飼養頭数は、95万6927頭(前年同期比13.1%増、前回調査比0.2%減)となっており、引き続き高水準を維持している。フィードロット稼働率(収容能力に対する飼養頭数の割合)は、82%と、前回調査結果(84%)よりは2ポイント減少しているものの、引き続き高水準となった(図)。
飼養頭数を州別に見ると、いずれの州でも前年同期比で増加しており、特にクイーンズランド(QLD)州とビクトリア州では、高水準であった前回調査時をさらに上回った(表)。
こうした飼養頭数の増加は、主要肉牛生産地であるQLD州で広がる乾燥気候により、放牧環境の悪化から牧草肥育農家の肥育もと牛導入意欲が弱まる中、海外からの需要の高まりを受けて、穀物肥育(フィードロット)農家の肥育もと牛導入意欲が高まっていることが背景にある。
なお、2014/15年度(7月〜翌6月)の穀物肥育牛肉の輸出量は、25万954トン(前年度比15%増)となっており、中国向けを除いて軒並み増加している。
【2014/15年度豪州産穀物肥育牛肉の主要国別輸出量】
【竹谷 亮佑 平成27年8月20日発】
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