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2015/16年度のソルガム生産量は記録的豊作の見込み(米国)

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 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)のレポートによれば、今年の夏から秋にかけて収穫される2015/16年度(9月〜翌8月)のソルガム(マイロ)生産量は、前年比32%増の1455万トンに達すると見込んでいる。
 これは収穫面積の増加に加え、天候が順調に推移し、過去最高水準の単収が見込まれるためである。ただし、春先から生育期にかけて主産地であるテキサス州での長雨により、同州沿岸部などの産地での成熟の遅れから、新穀の出回りは前年に比べやや後ずれするとしている。
 また、同年度の輸出量については、生産量の約75%に相当する1092万トン(前年度比23%増)と見込んでおり、特に、中国などからの需要増を要因としている。中国では、安価な飼料穀物の需要が旺盛な中で、2013年秋からの米国産トウモロコシに対する検疫強化により、代替品としてソルガムの輸出が伸びている。
 一方で、2015年9月に中国は、ソルガムの輸入手続きを変更(輸入時に輸入穀物に関する詳細な情報の提出を要求した上で輸入許可証を発行)しており、この影響が見通せないこと、また、2015/16年度の同国産トウモロコシの豊作見込みから飼料穀物価格は下落傾向にあり、穀物業界関係者の間では、大量の輸出が継続するか不安視する見方もある。
 米国のソルガムの生産(2014年:1100万トン)は、トウモロコシ生産(同3億6000万トン)と比較して規模は小さいが、用途が似ていることから、トウモロコシの代替品として使われることが多い。特に海外からのトウモロコシの輸入規制などを行っている国では、政策変更に左右されにくい穀物として一定の需要がある。
表
【平石 康久 平成27年9月4日発】
このページに掲載されている情報の発信元
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