ニュージーランド(NZ)のグローサー貿易相は11月12日、2013年12月に発効したNZ−台湾経済協力協定(ANZTEC)が発効から間もなく2年を迎えるに当たり、同協定の成果に関する声明を発表した。
同相は、ANZTEC発効前のNZの台湾向け総輸出額は、年間9億8700万NZドル(809億円:1NZドル=82円)であったものの、2014/15年度(7月〜翌6月)は、12億NZドル(984億円)まで増加したとしている。また、NZの主要な輸出品目である乳製品については、発効と同時に粉乳、バターの関税が撤廃されたことから、2014/15年度には、発効前の2012/13年度から21%増加し、3億5000万NZドル(287億円)となったとしている。この他、りんご、さくらんぼ、ワインについても大幅に輸出額が増加したとしている。
こうした輸出拡大を受けて、同相は「NZは、本協定による関税削減の恩恵を得ることができている。このような結果は、地方の雇用の拡大にもつながっており、ANZTECなどの貿易協定がNZ経済の発展をもたらすものであるということを示している。」として、ANZTECの成果を強調している。
※ANZTECについては既報
【
ニュージーランド政府、台湾との経済協力協定発効から1年の効果を公表 】参照