欧州連合統計局(EUROSTAT)は11月26日、2013年の農業センサスを公表した。これによると、10年前(2003年)と比較して、農用地面積は0.1%増とほぼ変わらないものの、農業生産者数は27.5%減少している。これは、規模拡大が進行していることを表しており、キプロスを除くすべての加盟国でこの傾向となっている。この結果、1戸当たりの農用地面積は2003年の11.7ヘクタールから16.1ヘクタールへと37.6%増加している。
各加盟国で見ると、1戸当たりの農用地面積が最大となるのは、チェコの133.0ヘクタールで、英国の93.6ヘクタール、スロバキアの80.7ヘクタール、デンマークの67.5ヘクタールと続く。最小はマルタの1.2ヘクタールで、次いでキプロスの3.1ヘクタールとなる。
また、フランスとスペインの農用地は、EUの全農用地面積の15.9%、13.4%となり、この2国で約3割を占める。次いで農用地面積の大きい順に英国の9.9%、ドイツの9.6%、ポーランドの8.3%、ルーマニアの7.5%、イタリアの6.9%と続く。
一方、農業経営者の年齢別の構成は、65歳以上が31.1%(前回の2010年調査時には29.7%)、55歳以上64歳未満は24.7%(同23.5%)となり、55歳以上が半数以上を占めている。35歳未満は6.0%(同7.4%)と減少しており、高齢化が進展していることが明らかになった。