ニュージーランド(NZ)のグローサー貿易相は12月9日、2014年11月に大筋合意、2015年3月に署名されたNZと韓国の自由貿易協定(NZ韓国FTA)について、2015年12月20日に発効されると発表した。
同相は「NZ韓国FTAではNZから韓国に輸出されている全品目のうち98%の品目の関税が段階的に撤廃される。このような高水準のFTAが発効されることになり、大変喜んでいる。また、2015年12月20日付けで1年度目の関税削減が行われ、2016年1月1日付けで2年度目の関税削減が行われることになり、NZの輸出業者に便益がもたらされる。」と歓迎の意思を表明している。
なお、NZ韓国FTAにおける韓国側の関税撤廃・削減スケジュールは表1および2のとおりとなっている。乳製品については、脱脂粉乳および全粉乳は、関税撤廃の対象外となったものの、バターおよびチーズは、関税割当(枠内無税)の拡大と関税の削減を併用しつつ、段階的に関税が撤廃される。牛肉については、セーフガード措置を伴いながら、段階的に関税が削減され、15年目には関税が撤廃される。