米国農務省経済調査局(USDA/ERS)は1月25日、2015年の食品の消費者物価指数(CPI)を公表した。これによると、2015年の食品全体のCPIは、前年から1.9%の上昇となった。
品目別に見ると、牛肉(同7.2%高)と鶏卵(同17.8%高)の上昇が目立っている。上昇の要因としてUSDAは、牛肉については、2011年ごろからテキサス州やオクラホマ州を中心に発生した深刻な干ばつを背景とした牛群の縮小による牛肉供給量の減少を挙げている。しかし、米ドル高の為替相場による牛肉輸出量の減少により、国内供給量が増加したことから、2015年の牛肉価格は下落傾向となり、同年12月のCPIは前年同月を4.3%下回った。また、鶏卵については、2014年末から発生した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)により採卵鶏が減少したことを要因に挙げている。
一方、豚肉は、前年から3.9%下落し、食肉で唯一前年を下回った。この要因としてUSDAは、豚流行性下痢により減少していた豚飼養頭数が回復したことに加え、米ドル高による輸出減で国内供給量が増加したことを挙げている。
また、家禽肉は、生産量の増加に加え、HPAI発生に伴う輸出先国の禁輸措置による在庫増で、価格が低調に推移したことで同0.4%の上昇にとどまった。
なお、USDAは、現在もカリフォルニア州で発生している干ばつが、野菜や果実、乳製品、鶏卵などにとって、今後の価格上昇要因となることを懸念している。一方、下落要因として、原油価格安による生産費および輸送費の低下や、米ドル高に起因した輸出減による需給緩和を挙げている。