ブエノスアイレス穀物取引所(BOLSA)は4月21日、2015/16年度(9月〜翌8月)の大豆の生産量を、前回報告(6000万トン)から6.7%引き下げて5600万トンとした。BOLSAによると、穀倉地帯であるパンパ地域のサンタフェ州、コルドバ州、エントレリオス州を中心とした広い範囲で、4月の最初の2週間に深刻な多雨を記録し収穫が大幅に遅れ、既に判明しているだけで400万トン程度の被害を受けた。
BOLSAは、4月中は雨が断続的に続き、水分過多の状況が改善されないことから、今後さらに下方修正する可能性があるとしている。
なお、大豆と同様にトウモロコシの収穫も遅れているとみられるものの、減少見込みは発表されておらず、4月21日時点では2500万トンのままである。
写真 多雨で収穫ができない中、発芽して使いものにならなくなってしまった大豆(コルドバ州にてBOLSA撮影)