米国農務省、2016/17年度のトウモロコシおよび大豆の作付面積を公表(米国)
大豆の作付面積、過去最高を見込む
米国農務省(USDA)は6月30日、2016/17穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシおよび大豆の作付面積を公表した。これによると、トウモロコシについては、作付時期の天候に恵まれたことから、2016年3月31日の公表時点(9360万1000エーカー)から上方修正され、前年度比7.0%増の9414万8000エーカー(3766万ヘクタール)となった(表1)。これは、1945年以降、2012/13年度、2013/14年度に次いで3番目に高い水準である(図1)。
主要生産州では、生産量が最も多いアイオワ州(前年度比3.7%増)、ネブラスカ州(同3.2%増)、ミネソタ州(同4.9%増)などで前年度を上回った。また、トウモロコシ生産量が全米2位のイリノイ州では前年度並みが見込まれている。
また、大豆の作付面積は、前年度比1.3%増の8368万8000エーカー(3348万ヘクタール)と、3月31日時点の予測値が上方修正され、過去最高となる見込みとなった(図2)。主要生産州では、イリノイ州(前年度比1.0%増)、ミネソタ州(同2.6%増)と中西部のほとんどの州で増加または前年度並みとなった。ミズーリ州は、多雨により前年度の作付面積が減少した反動で、同22.0%増と大幅に増加した。
6月時点の在庫量は、トウモロコシおよび大豆ともに前年を上回る
USDAが同日に公表した穀物在庫統計によると、2016年6月1日時点のトウモロコシの在庫量は、前年比6.0%増の47億2220万8000ブッシェル(1億1994万トン)となった。また、大豆の在庫量は、同38.8%増の8億6992万5000ブッシェル(2366万トン)と、大幅に増加した。トウモロコシ、大豆ともに生産量の増加を反映して、在庫が積み上がっている。
【渡邊 陽介 平成28年7月7日発】
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