欧州委員会は7月15日、牛肉および豚肉の需給動向の情報提供などを行う食肉市場観測サイト(Meat Market Observatory)を開設した。
同サイトは、2014年4月に設置された生乳市場観測サイト(Milk Market Observatory)をモデルとして、価格、生産、貿易に関する情報の定期的な公表や、専門家による短期需給分析の提供などにより、マーケットの透明性を高め、事業者がマーケットのシグナルを読み取るための一助となることを目的としている。
欧州委員会のホーガン農業・農村開発担当欧州委員は、食肉市場観測サイトの運営委員会の初会合で、「マーケットが、欧州の農業生産者とアグリビジネスのために、輸出、雇用、利益を生み出す中心的な役割を果たすと考えている」とし、「マーケットは、それに関わるすべての事業者が適時的確に情報へアクセスした場合に正しく機能する」と同サイトの重要性を強調した。
同サイトの運営委員会は、牛肉と豚肉の2つの小委員会が置かれる。委員長は欧州委員会の代表が務め、運営委員は欧州の牛肉と豚肉のサプライチェーンである以下の7つのステークホルダー(利害関係者)が欧州委員会の公募により選出された。
・EuroCommerce: (小売)
・European farmers (COPA): (生産者)
・European agri-cooperatives (COGECA): (生産者)
・European Coordination Via Campesina (ECVC): (生産者)
・European Council of Young farmers (CEJA): (生産者)
・European Livestock and Meat Trades Union (UECBV): (加工・貿易)
・The liaison Center for the Meat Processing Industry in the European Union (CLITRAVI): (加工)
運営委員会の最初の定期会合は、2016年10月27日に開催され、2017年は春、夏、秋の開催が予定されている。
[参考]
食肉市場観測サイト(Meat Market Observatory)(欧州委員会)
http://ec.europa.eu/agriculture/market-observatory/meat/index_en.htm