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豪州最大手乳業メーカー、大手小売との契約を一部終了へ(豪州)

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 豪州最大手の酪農協系乳業メーカーであるマレーゴールバン(MG)社は7月29日、豪州の大手小売業者であるウールワース社へのプライベートブランド(PB)乳製品供給の契約を、モッツァレラチーズとバターを除いて終了すると発表した。これまでMG社は、チーズや成人向け粉乳、クリームといった多くのPB乳製品をウールワース社向けに製造、供給してきたが、今回、他社との競争入札に敗北したことで同社との契約が終了することとなった。現地報道によると、チーズはベガ社、成人向け粉乳はフォンテラ社、クリームはBulla社が、それぞれ落札したとしている。

 MG社によると、この結果、およそ1億豪ドル(81億円:1豪ドル=81円)近く売り上げが減少するとされているが、MG社は今後、高付加価値乳製品の製造へのシフトや、新規市場の開拓を進めていくとしており、今回の契約終了が業績に与える影響は限定的であるとしている。また、ウールワース社とは、今後も引き続き友好的な関係を維持していきたいとしている。

 現地報道によると、今回の契約終了によりMG社は、国際市場が低迷を続ける中、より限られた国内市場向け製品(大手小売業者のコールズ社向けのPB乳製品の製造、供給など)への依存を高める可能性があるとしている。
【竹谷 亮佑 平成28年8月1日発】
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