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NZの肉用牛飼養頭数、10年ぶりに増加

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 ビーフ・アンド・ラム・ニュージーランド(BLNZ)は8月9日、ニュージーランド(NZ)の6月末時点での肉用牛と羊の飼養頭数に関する調査結果を発表した。
 これによると、2016年6月末時点の肉用牛飼養頭数は365万頭(前年比2.8%増)と10年ぶりに増加した(図)。
 NZでは肉用牛と羊の複合経営が一般的であるが、肉用牛の収益性が羊に比べて高まったことから、多くの地域で肉用牛に重点が置かれ、子牛の飼養頭数が増加したことが要因であるとしている。
図
 肉用牛飼養頭数の内訳をみると、繁殖雌牛は、96万6000頭(同1.6%減)とわずかに減少している一方、子牛は、113万2000頭(同8.2%増)とかなり増加している(表)。
 これは、肉牛取引価格が堅調なため、繁殖牛の淘汰・売却が進んでいる一方で、南島の酪農地域を中心に、酪農経営から子牛の導入を増やしている農家が増えているためとしている。
表
【大塚 健太郎 平成28年8月12日発】
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