サトウキビなどの2016/17年度生産見通し(第2回)を公表(ブラジル)
最終更新日:2016年9月1日
2016/17年度の砂糖生産は過去最高の見込み
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は8月17日、2016/17年度(4月〜翌3月)第2回サトウキビ生産状況等調査結果報告を公表した。同調査は、サトウキビ、砂糖およびエタノールの生産予測を年4回公表するものである。
これによると、同年度のサトウキビ栽培面積は、897万ヘクタール(前年度比3.7%増)と前回報告から10万ヘクタール下方修正された(図1)。このうち、中南部は800万ヘクタール(同4.0%増)、北東部は98万ヘクタール(同1.0%増)と見込まれる。
サトウキビ生産量は、6億8477万トン(同2.9%増)と前回から620万トン下方修正されたものの、過去最高と見込まれる。これは、1ヘクタール当たりの収量は76.3トン(同0.8%減)と見込まれるものの、収穫時期の天候不順などにより前年度に収穫しなかったサトウキビも考慮されているためと考えられる(図2)。
また、国際砂糖価格が高水準にあることから、サトウキビの砂糖への仕向け割合が増え、砂糖生産量は3996万トン(同19.3%増)と、前回報告から245万トン上方修正され、過去最高と見込まれる(図3)。
一方、エタノール生産量は2787万キロリットル(同8.5%減)と前回報告から247万キロリットル下方修正され、かなりの減少が見込まれる。このうち、無水エタノールは1149万キロリットル(同2.5%増)とわずかな増加が見込まれるのに対し、含水エタノールは1638万キロリットル(同14.9%減)とかなりの減少が見込まれる。
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