EU平均豚肉卸売価格は、2016年の年初から低迷していたが、4月末から急上昇し、7月初旬には100キログラム当たり160ユーロ(1万8560円:1ユーロ=116円)を超えた。この価格上昇は、例年の季節的変動によるものに加え、中国向け輸出の急増とEU域内における供給の減少も影響したと考えられる。
EU平均子豚価格は、2016年の年初から上昇し、2月に1頭当たり40ユーロ(4
640円)を超し、6月に再び値を上げ、8月は同43ユーロ(4988円)前後で推移しており、前年同期比で30%程度上回っている。
大豆を中心とした飼料価格が再び下降して飼料コストが下がったため、養豚生産者の収益は改善された。また、穀物も豊作により飼料に多く仕向けられると見込まれる。