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マットグロッソ州、降雨により引き続き大豆生育懸念(ブラジル)

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 現地報道によると、大豆の最大生産州であるマットグロッソ州の一部では、1月中旬以降長雨が続いているが、2月中旬にも多量の降雨を記録し、大豆の生育への懸念が高まっている。同州中西部のCampos Novo do Paecis市で大豆を栽培するアレックス・ウチダ氏は、「2月の10〜11日にかけて強い雨が降った。幾つかの地域では冠水して、収穫期が入れない圃場も出ている」と述べている。
 マットグロッソ州大豆・トウモロコシ生産者協会(Aprosoja MT)のネーリ・ヒバス技術ディレクターは、幾つかの地域で冠水状態が発生しているが、大豆栽培が被害を受けたかどうかの判断は、時期尚早としつつも、土壌の水分が過剰となっていることで、州全体の大豆栽培が何らかの損失を被る可能性が存在するとしており、単収の低下に伴う収穫量の減少と品質の悪化を懸念している。

 なお、マットグロッソ州農業経済研究所(IMEA)は、2月11日までに同州の大豆播種面積の45.8%で収穫が完了したとしており、中でも直近の1週間で収穫作業が15%進展したとしている。昨年の同時期の収穫完了率は25.6%であったため、収穫の進展度合いは好調と言えるものの、今後も降雨が継続するとみられることから収穫作業などに影響が生じる可能性が高まっている。
【米元 健太 平成29年2月20日発】
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