欧州委員会は、2月21日に実施した脱脂粉乳公的在庫の5回目の売渡入札の結果を公表した。それによると、5回目も落札はなく、2回目以降、4回連続の不落になった。
今回の応札数量は、過去最低となる1386トンで応札率もわずか6.3%まで落ち込むなど、公的在庫に対する需要は減退しており、それは低下している応札価格にも表れている。
価格が十分に回復していない中、時期尚早であると生産者団体から批判のあった中で行われた入札がこのような結果に終わったことで、欧州委員会はさらに厳しい立場に立たされることになった。
なお、脱脂粉乳の平均卸売価格は、1月2日の週には同210.74ユーロ(2万5288円)を記録したものの、以降は値を下げて直近の2月14日の週には再び200ユーロ(2万4000円)を割り込んでいる。