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牛飼養頭数、増加が鈍化(EU)

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 欧州委員会は2月27日、2016年12月時点の牛飼養頭数(EU28カ国)を公表した。EU28カ国の総飼養頭数は、前年から0.1%増の8926万頭と、2014年から2年連続で前年比0.8%ずつ増加していたが伸びが鈍化した。

 牛飼養頭数を国別に見ると、EU最大の牛肉生産国であり、第2位の生乳生産国でもあるフランスは、前年比2.1%減の1900万頭となり、EU全体に占めるシェアは21.3%と前年から0.5ポイント低下した。次いで、第2位の牛肉生産国であり、最大の生乳生産国であるドイツは、同1.3%減の1247万頭となり、シェアは14.0%と前年から0.2ポイント低下した。一方、牛肉生産、生乳生産ともに第3位の英国は、同1.3%増の994万頭となり、シェアは前年並みの11.1%を占めた。この3カ国でEU全体の半数弱(46.4%)を占めている。

 牛飼養頭数のうち搾乳牛頭数を見ると、アイルランドとオランダがともに前年比4.5%増となった。両国は、乳価が高価格帯で推移した2013年末から2014年初め以降、生乳クオータ制度が廃止される2015年4月以降を見据えて規模を拡大し、2015年、2016年と乳価低迷により多くの加盟国が生乳生産を減少させる傾向にある中にあっても増産を続けている。

 欧州委員会は、2017年以降の牛飼養頭数について、12月に公表した見通しの中で、乳用経産牛の1頭当たりの乳量の増加や牛肉需要の減退などから、緩やかに減少していくと見込んでいる。

EUの牛飼養頭数
EUの牛飼養頭数
【大内田 一弘 平成29年3月6日発】
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