欧州委員会統計局が2月17日に公表した統計によると、2016年のEU生乳出荷量は、前年比0.5%増の1億5244万トンとなった。
EUの生乳出荷は、乳価が高価格帯で推移した2013年末から2014年初め以降、
2015年3月末の生乳クオータ制度の廃止を見込んだ増産傾向が長く続き、2016年に入ってからも2月には前年同月比10.0%増となるなど前半はその傾向が強かった。しかしながら、乳価低迷により多くの生産者が減産体制をとったことなどから、6月以降7カ月連続で前年を下回り、年間では前年をわずかに上回る程度となった。