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マニトバ州の養豚場で相次いでPEDが発生(カナダ)

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 マニトバ州政府は、同州に所在する繁殖農場で豚流行性下痢(PED)の発生が2017年5月2日に確認されたと公表した。また、同州では、これに続いて6日に肥育農場、8日に繁殖農場での発生も確認された(表1)。同州でPEDの発生が確認されたのは、2016年9月以来となる。
 同州政府によると、発生農場には出荷制限などの規制措置が取られており、発生農場から半径5キロメートル以内の農家に対して、サンプリング調査が実施されている。
170511海外情報図1(カナダ)
 マニトバ州豚肉協議会(MPC:Manitoba Pork Council)は、今回の発生を受けて生産者に対し、以下の通りバイオセキュリティ対策のさらなる強化を呼びかけている。
  • 農場のトレーラーを徹底的に洗浄および消毒し、乾燥させる。
  • 集荷場などから戻ったトレーラーへ厳重な警戒を払う。
  • 農場に立ち入る者には、厳重なバイオセキュリティのガイドラインに従わせ、可能であれば、立ち入りは必要不可欠な者のみとし、農場外に駐車させる。
  • 米国から戻ってきたトレーラーに対して、カナダ国内の信頼できる施設で2度目の洗浄を行い、完全に乾燥させることを要求する。
  • バイオセキュリティ対策を検証したり、飼養する豚がPEDやその他の疾病から最も効果的な方法で保護されていることを確実にするために、すべての生産者に獣医師へ相談することを推奨する。
 マニトバ州は、ケベック州およびオンタリオ州と並んで養豚の盛んな州であり、特に米国の農場へ多くの子豚を出荷していることから、今後の動向が注目される(表2、図)。
170511海外情報表2(カナダ)
170511海外情報図1(カナダ)
【渡邊 陽介 平成29年5月12日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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