米国農務省経済調査局(USDA/ERS)は6月23日、2017年5月の消費者物価指数(CPI)を公表した。これによると、食品全体のCPIは、外食の上昇がけん引し、前年同月比0.9%上昇した。
品目別に見ると、牛肉は前年同月比4.2%下落した。下落要因としてUSDAは、と畜頭数の増加により牛肉生産量および冷凍在庫量が増加したことを挙げている。牛肉生産量は前年を上回って推移するとみられることから、年間では、前年比1.5〜2.5%の下落が見込まれている。
豚肉は、生産量の増加に伴い前年同月比0.5%下落した。今後も増産見込みであることから、年間で前年比1.0〜2.0%の下落が見込まれている。
家きん肉は、前年同月比0.1%下落した。USDAは、鶏肉生産量が増加しているものの、1羽当たりの重量が減少していることから、年間では前年比0.5〜1.5%の上昇を見込んでいる。
また、鶏卵は、採卵鶏および1羽当たりの採卵個数の増加により、前年同月比14.5%下落した。年間では前年比5.0〜6.0%の下落が見込まれている。
乳製品は、前年同月比0.4%上昇した。この要因についてUSDAは、2016年第1四半期に乳製品輸入量が多かった反動と脱脂粉乳やホエイ製品などの輸出が堅調なことを挙げている。国内需要は前年の水準を下回っているものの、年内に回復するとみられることから、年間では前年比0.5〜1.5%の上昇が見込まれている。