国際砂糖価格は、需給ひっ迫により2015年末から2017年2月にかけて上昇し、EU平均価格を上回る1トン当たり513ユーロ(6万7203円)に達したが、それ以降は下落している。
価格が下落した理由は、(1)パキスタンで、生産量が予想を上回って増加したこと、(2)ブラジルで、2月中旬以降、レアルが米ドルに対して安く推移した上、ガソリン平均価格が引き下げられたことからエタノールに比べて収益性が高まった砂糖の生産量が増えたことなどから、2017/18年度の生産量が消費量を上回る見通しとなったためである。EUにおいても、2017/18年度に生産割当が廃止され
、生産量が増えることから、国際価格の下落につながると考えられる。
同年度の砂糖の国際需給バランスは、260万トンの余剰となると考えられている。