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豚肉生産は2%増加し、輸入量は10%減少する見通し(中国)

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 オランダの農協系金融機関ラボバンクは7月、四半期ごとに実施している豚肉の国際需給見通しを公表した。

 これによると、今後、世界の供給量が増加する一方で、中国の輸入量の減速により、EUとカナダ、米国による輸出競争が激化すると見込んでいる。以下、中国に関する見通しを紹介する。

 生体豚出荷価格は、5月から6月初旬にかけて1キログラム当たり13.5元(230円、1元=17.04円)で底を打ち、7月には同14元(239円)まで上昇したものの、前年同月比で3割安い。肥育経営では高い子豚価格のために半年前から赤字となっているが、繁殖肥育一貫経営では1頭当たり180元(3067円)程度の妥当な利益が得られているとしている。大手養豚企業4社の1〜5月の生産量は、前年同期比で19%増加しており、今後5年間は低水準ながらも生産拡大に向けた投資が続くとしている。
 大手生産者による増産が小規模生産者の廃業による減産を上回るため、2017年の年間豚肉生産量は対前年比で2%増加すると見られている。
 10月以降は、多くの地方政府が環境政策(豚の排せつ物による環境汚染の低減対策)の年間目標を達成するために規制の適用を強化すると見られ、これによる小規模養豚生産者の廃業と、と畜の増加から、生体豚出荷価格が押し下げられる見込みとしている。
 また、2017年1〜5月の豚肉輸入は、小売価格の下落で輸入業者が調達に慎重になっていることに加え、国内生産の増加や、高い国際価格により、2016年上半期に見られたような力強い伸びはなかった。2017年の年間豚肉輸入量(内臓含む)は、対前年比で10%減少し、280万トン程度となると見込んでいる。
グラフ
【三原 亙 平成29年9月7日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:三原 亙)
Tel:03-3583-9534