韓国向け豚肉輸出施設として、3工場が認定(ブラジル)
ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)は9月29日、ブラジル産豚肉の韓国向け輸出解禁に向けて2国間交渉が行われている中、サンタカタリーナ州に所在する3工場(BRF社、AURORA社、Pamplona社)が輸出施設として認定されたと発表した。同州は、ブラジル国内で唯一の口蹄疫ワクチン非接種清浄地域となっており、豚肉の生産と輸出では最大の州であり、2016年の生産量は96万9000トン(全国シェア26.1%)、輸出量は24万5000トン(同38.9%)であった(図1,2)。
ABPAのバルガス副会長は、「輸出施設の認定は、韓国当局との交渉の最終ステップだ。これはブラジル豚肉業界の勝利だ。」と語った。なお、ABPAのよると、実際に輸出が行われるのは、当局間での衛生面に関する協議が整った後になるとしている。
韓国は世界第4位の豚肉輸入国であり、2016年に61万5000トン(製品重量ベース)を輸入していることから、同国市場への参入により、ブラジルの豚肉輸出がさらに拡大すると期待されている。
また、豚肉輸出については、2018年までの解禁を目指した交渉がペルー政府との間で行われており、今後のさらなる拡大が期待されている。
【佐藤 宏樹 平成29年10月20日発】
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