12月20日から輸入DDGSの増値税を免除(中国)
中国財政部は11月14日、輸入DDGSの増値税(注1)を12月20日以降免除すると発表した。
現地報道によると、DDGSの1トン当たりCIF価格を約1390元(約2万3600円、1元=17円)とすると、約260元(約4500円)の減税となる。しかしながら、輸入のほぼすべてを占める米国産DDGSに対して反ダンピング税など(注2)が課されていることから、依然中国国内産よりも割高であり、輸入は引き続き低水準にとどまると見られている。
DDGSの輸入量は、2011年から2015年にかけて約4倍に急拡大したがその後急減している。これは、2016年9月に米国産DDGSに対して反ダンピング税などを課す旨の決定がなされたためと考えられる。
注1:物品の販売、役務の提供、物品の輸入に際し、法人・個人に課される税。DDGSの増値税は11%。
注2:中国政府は、米国産DDGSに対し、反ダンピング税(49.8〜53.7%)および補助金相殺関税(11.2〜12.0%)(輸出企業ごとに税率が異なる)を2017年1月12日から5年間課すとしている。
資料:「Global Trade Atlas」
注:HSコードは230330。2017年は1〜10月の輸入量。
【三原 亙 平成29年12月18日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:三原 亙)
Tel:03−3583−9534