2017年の出生数は過去10年で2番目に高く、粉乳輸入量は過去最高(中国)
中国国家統計局は1月18日、2017年の出生数と出生率(注1)を発表した。これによると、出生数は前年比63万人減の1,723万人(図1)、出生率は前年比0.52ポイント減の12.43‰(パーミル)であった。両者とも前年に比べて低下しているものの、過去10年では2番目の高さである。
中国では2011年以降、「一人っ子政策」が段階的に緩和されており、2016年以降はすべての夫婦に2人目の出産が認められている。
現地専門家によると、近年、粉乳育児の広がり(注2)や出生数の増加による粉乳の需要拡大にともない、粉乳輸入量は増え続けており、2017年の輸入量は過去最高となることが確実である(図2)。なお、中国国内の粉乳生産量はここ数年横ばいで推移していると言われている。
注1:人口1,000人当たりの出生数。
注2:複数の調査によると、中国で6カ月齢時に母乳のみで育児を行っている人の割合は2〜3割程度であり、日本の約5割(厚生労働省「平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要」の3カ月齢時に母乳のみで育児をしている人の割合。)と比べて低い。
【三原 亙 平成30年1月24日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:三原 亙)
Tel:03-3583-9534