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国内生産を上回る堅調な豚肉需要(メキシコ)

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生体豚:豚飼養頭数はかなり大きく増加

 米国農務省(USDA)は2018年3月9日、メキシコの畜産物需給に関する報告書(Gain Report)を公表した。
 これによると、2017年の子豚生産頭数は、垂直統合の進展などにより、前年比2.1%増の1960万頭となった(表1)。2018年1月時点の豚総飼養頭数は、前年比14.5%増の1328万3000頭となった。
 USDAは、堅調な国内需要、米国向け輸出増、安価な飼料穀物価格、遺伝的改良などから、2018年も子豚の増産を見込んでいる。
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豚肉:豚コレラ清浄認定により米国への輸出増の見込み

 豚肉生産量は、国内の堅調な需要に加え、と畜および食肉加工施設の処理能力向上により、増加傾向にあり、2017年は前年比4.6%増の126万7000トンとなった(表2)。
 同年の消費量は、同4.3%増の218万トンとなった。この要因についてUSDAは、豚肉が価格面で牛肉より購入しやすいことに加え、栄養価に着目したキャンペーンなどを挙げている。
 同年の輸入量は、堅調な需要を国内生産では賄いきれないことから、同6.1%増の108万3000トンとなった。輸出量は、日本や韓国をはじめとするアジア市場からの需要が堅調だったことから、同20.6%増の17万トンとなった。なお、中国向けは現在、輸出量の1%程度にすぎないものの、今後、増加が見込める市場に位置づけられている。
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 また、2018年の生産量は、特に南部地域でのと畜・食肉加工施設の処理能力の拡大が見込まれることから、前年比3.0%増の130万5000トンと予測されている。
 同年の輸出量は、同5.9%増の18万トンと予測されている。USDAが2018年1月16日付けで、同国を豚コレラの清浄国と認定したことにより、これまで9州に限定されていた米国への輸出可能地域が全土に拡大されたことから、米国向け輸出量の増加が見込まれている。
【渡邊 陽介 平成30年3月30日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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