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フィードロット飼養頭数、再び100万頭を上回る(豪州)

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 豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は5月16日、共同で四半期ごとに実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2018年1〜3月期)を公表した。これによると、2018年3月末のフィードロット飼養頭数は、102万5682頭(前年比0.9%増、前回比5.4%増)と、前回(2017年12月末)から増加し、再び100万頭を上回った(図)。これで、2017年第1〜3四半期と並んで、調査開始以来4度目の100万頭超えとなった。
 ALFAは、増加の要因として、クイーンズランド(QLD)州やニューサウスウェールズ(NSW)州では、1〜3月にかけて乾燥した天候が続いており、牧草の生育が悪いことから、安定的な増体が見込めるフィードロットへ肥育もと牛を仕向ける動きが増加したためとしている。
 また、MLAは、乾燥した天候により穀物価格が大幅に上昇しているため、フィードロットの収益性の低下が懸念されているが、牧草の生育環境の悪化により、牧草肥育業者の導入意欲が弱いことから、肥育もと牛の取引価格が下落していることに加え、肥育牛の取引価格は比較的安定していることから、穀物価格の上昇によるコストの増加分を一定程度相殺できているとしている。
 
 フィードロット飼養頭数を州別にみると、前回比では、飼養頭数の最も多いQLD州が、56万1531頭(前年比0.8%増、前回比8.2%増)と最も増加した(表)。ほかでは、NSW州および南オーストラリア(SA)州は増加した一方、ビクトリア(VIC)州および西オーストラリア(WA)州は減少しており、州により状況は異なっている。なお、前年比では、NSW州を除き、全ての週で増加した。
 
 
 ALFAは、消費者は、天候の良し悪しに関わらず、高品質な商品が安定的に供給されることを望んでおり、フィードロットは、牛肉のサプライチェーンにおいて、天候の変化に対応するための重要な役割を担っているとしており、豪州におけるフィードロットの重要性を強調している。特に、牛肉をブランド化する動きが増加している中で、安定した品質を提供できるフィードロットは、不可欠となっているとしている。
【大塚 健太郎 平成30年5月21日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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