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キャッサバおよびキャッサバ製品の輸出量が大幅に減少(ベトナム)

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最終更新日:2018年8月28日

中国向けを中心にキャッサバおよびキャッサバ製品輸出量が3割減少

 ベトナムニュースの現地報道によると、ベトナムのキャッサバ及びキャッサバ製品輸出は、2018年は1〜6月累計で、輸出量が前年同期比27.2%減の147万トンと大幅に落ち込んだ。ベトナムのキャッサバ及びキャッサバ製品の仕向け先は、最近、日本や韓国、マレーシアや台湾向けが伸びつつあるものの、中国向けが輸出量の9割を占める。同期間における中国向け輸出量は同27.4%減の130万トンとなった。なお、輸出額は同8%増の5億4300万ドル(608億1600万円)とやや増加した。

 中国の貿易統計によると、キャッサバおよびキャッサバ製品について、2018年は、1〜6月累計で、輸入量が同23.7%減326万トン、輸入額が同2.4%増の7億5870万ドル(849億7440万円)である。これは同国の環境規制のため、工場の検査実施に伴い稼働率が一時的な落ち込んだことなどにより、中国のキャッサバの需要が弱まっているためと見られる。
 

ベトナムのキャッサバ生産量の落ち込み

  ベトナムキャッサバ協会によると、2017/18年度のベトナムのキャッサバ生産量は前年度比50%減と大幅に落ち込むことを見込んでいる。主産地のタイニン省では、昨年度の作付面積は6万1636ヘクタールだったものの今年度は、キャッサバが感染する疾病の流行により約4万ヘクタールまで減少すると見込まれている。同省内の68あるキャッサバでん粉工場は、稼働率が5割まで落ち込んでいるという。なお、現地の調査会社AgroMonitorによると、同省において、雨季の到来が例年よりも早く、連日の大雨による浸水の影響を避けるため、キャッサバのでん粉含有量が20%以下の未熟な状態で収穫が行われており、生産量が前年度比4〜5割減と予測されている。なお、今年の生産状況が確定するのは、10〜11月ごろとみられる。これら生産量の減少を受け、現地のキャッサバ価格も高騰しており、それに伴い輸出価格も上昇傾向にある。
 
【岡 千晴 平成30年8月28日発】
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