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ABPA、2018年の鶏肉・豚肉の輸出量について当初予測から減少を見込む(ブラジル)

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 ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)は8月23日、2018年の鶏肉と豚肉の生産・輸出見通しを発表した。これによると、2017年12月に発表した当初予測から、輸出量はともに減少予測となった。

 鶏肉については、2018年当初は2〜4%の生産量の増加を見込んでいたが、ふ化羽数が前年を3〜5%減と見込まれていることから、生産量も前年比1〜2%減の1300万トンの予測となった。輸出量は、5月に発生したストライキと、同月以降一部食鳥処理工場からのEU向け輸出が禁止されたことなどから、同2〜3%減の約420万トンと見込まれている。
 豚肉についても、ABPAは2018年当初は2〜3%の生産量の増加を見込んでいたが、生産コスト増などの影響を受け、生産量を同1%増の約380万トンに下方修正した。輸出量は、昨年まで最大の輸出先国であったロシア向けが、2017年12月以降輸出禁止となっており、再開の見込みも立っていないことから、同10〜12%減の約62万トンと予測されている。2018年当初の見込みは、4〜5%増であったことから、大幅な下方修正となった。

 また、鶏肉、豚肉ともに、生産コスト増の影響が懸念されている。今回の見通しによると、2018年8月のトウモロコシの価格は、前年同月と比較して53%増、大豆粕は同43%増となっており、生産現場に大きな影響を与えているという。また、ストライキの結果、トラック運転手の最低賃金が定められたことから、輸送コストが35%上昇することも予想しており、小売価格の更なる上昇が懸念されている。

【佐藤 宏樹 平成30年8月29日発】
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