FOODEXの開催に合わせウルグアイ食肉関係者が来日(ウルグアイ)
3月5日〜8日にかけて開催されている第44回国際食品・飲料展(FOODEX JAPAN 2019)に合わせ、ウルグアイ食肉協会(INAC)会長を始めとした食肉関係者一同が来日した。
ウルグアイ産牛肉は、農林水産省が2月7日に16カ所のウルグアイの牛肉輸出施設を対日輸出施設として認定したことから、対日輸出が解禁された。これを受け、INACを中心に輸出拡大に向けて積極的な対日輸出プロモーション活動を行っており、今回のFOODEXに合わせて、多くのウルグアイ牛肉業界関係者が来日した。
3月4日には、FOODEXの開催に先駆け、「日本ウルグアイ・ビジネスフォーラム」が日本貿易振興機構(JETRO)の主催により開催された。本フォーラムでは、ウルグアイ農牧水産大臣のエンゾ・ベネッチ閣下が「安心・安全な食料をウルグアイから世界へ」というテーマで講演を行い、ウルグアイ産牛肉の安全性を、政府公認のトレーサビリティシステムや、抗生物質を使用しない”Natural Beef”であるということなどを話題に取り上げ、アピールした。
3月6日には、ウルグアイ産牛肉やキャビア、チーズなど、ウルグアイの食を体感できるイベントとして、「ウルグアイ・デー・イン・ジャパン」が開催された。前述のベネッチ大臣や在日ウルグアイ大使など、同国の要人が一堂に会した他、日本からも貿易関係者などが多数出席し、ウルグアイの食はもちろんのこと、ウルグアイで親しまれているタンゴなどの音楽を通じて、五感でウルグアイの食文化を堪能した。
写真:「ウルグアイ・デー・イン・ジャパン」で提供されたステーキ(テンダーロイン)
また、3月4日のフォーラムの開催前に、INACのフェデリコ・スタンハン会長が当機構を表敬訪問した。会長は訪問に際し、今般の輸出解禁について歓迎の意を表し、「豪州や米国と競合することは理解した上で、ウルグアイ産牛肉の安全性や赤身肉で健康によいという点などを強くアピールしていくとともに、我々も日本市場について勉強していくことが大切だと考えている」と話した。また、意見交換の場では、日本産和牛の対ウルグアイ輸出についての話題も上がり、スタンハン会長は、「解禁まであといくつかのステップが残されていると聞いているが、1日も早く解禁することを願っている」と語った。
写真:当機構を訪問したスタンハン会長と佐藤理事長(左)、近藤副理事長(右)
【佐藤 宏樹 平成31年3月8日発】
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