CONAB、サトウキビなどの2019/20年度生産見通しを発表(ブラジル)
最終更新日:2019年5月13日
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は5月7日、2019/20年度(4月〜翌3月)第1回サトウキビ生産状況等調査結果を公表した。同調査は、同年度におけるサトウキビ、砂糖およびエタノールの生産予測を年4回公表するものである。
サトウキビ
砂糖の国際価格の低迷を受け、サンパウロ州などの一部地域でサトウキビから大豆など他作物への転作が進んでいるほか、焼き畑の規制強化によりハーベスタ収穫に適さない圃場の作付けが放棄されていることなどから、サトウキビの収穫面積は838万ヘクタール(前年度比2.4%減)とわずかに減少すると見込まれている。しかし、単収は1ヘクタール当たり73.5トン(同1.7%増)とわずかに増加し、収穫面積の減少が相殺されることで、サトウキビ生産量は6億1598万トン(同0.7%減)とほぼ横ばいで推移すると見込まれている。
サトウキビの品質指標となる1トン当たりの回収糖分(ATR)は、収穫の遅れに起因するサトウキビの開花による糖度の低下などの影響を受け、平均で138.7キログラム(同1.4%減)とわずかに減少すると見込まれている。
砂糖およびバイオエタノール
前年8月に2008年来の最低水準を記録した砂糖の国際相場に、その後若干の改善が見られることから、サトウキビの砂糖生産への仕向け割合は、前年度の35.3%から3.9ポイント上昇し、39.2%となる見込みである。これにより、砂糖生産量は3180万トン(同9.5%増)とかなりの増加が見込まれている。一方、サトウキビ由来のバイオエタノール生産量は、3031万キロリットル(同8.6%減)とかなり減少すると見込まれている。
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