畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2019年 > セルビアで、アフリカ豚コレラが初発

セルビアで、アフリカ豚コレラが初発

印刷ページ
 国際獣疫事務局(OIE)は8月11日、セルビア(注)で、1例目(4件)のアフリカ豚コレラ(ASF:African Swine Fever)の発生が確認されたと発表した。
(注)セルビアは、EU非加盟国である。
 
 OIEによると、発生場所は、同国中央部のBeograd(3件)およびPodunavski(1件)の裏庭養豚農家である。
 1件目(7月30日発生)は豚を24頭、2件目(8月1日発生)は10頭、3件目(8月6日発生)は23頭、4件目(8月7日発生)は64頭を飼養する農家で発生し、それぞれ、1頭、1頭、3頭、2頭の死亡が確認され、飼養されていた合計114頭の豚が殺処分された。その後、8月13日にASFに関するEUのリファレンスラボラトリーであるスペインのAnimal Health Research Centre (CISA-INIA)が、陽性と診断したところである。なお、OIEによると、現時点では感染源については判明していない。
 セルビアは、ルーマニア(豚および野生イノシシで発生)、ブルガリア(豚および野生イノシシで発生)、ハンガリー(野生イノシシのみで発生)に隣接している。なお、「ボスニア、モンテネグロ、北マケドニアの獣医当局は、発生の拡大を防ぐために、セルビアからの豚、イノシシ、およびそれらの製品の輸入を禁止した」と報道されている。
地図
【前田 絵梨 令和元年8月16日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527