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フィードロット飼養頭数、過去最高を更新(豪州)

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 豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は8月12日、四半期ごとに共同で実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2019年4〜6月期)をそれぞれ公表した。これによると、2019年6月末のフィードロット飼養頭数は、114万7393頭(前年比2.4%増、前回比0.2%増)と、前回調査時(2019年3月末)に続き、またも過去最高を記録し、18カ月連続で100万頭を上回った(図1)。ALFAは、「広範囲な干ばつによる劣悪な条件の長期化により、牧草肥育牛のと畜頭数が前年同月を上回って推移し、飼養頭数も減少している状況であるため、この結果は、天候に左右されず、世界中へ高品質な牛肉を供給できるフィードロットの重要な役割を示している」とコメントしている。
 また、フィードロット収容可能頭数も、高品質な穀物肥育牛肉の需要が強まり、138万2441頭(前年比2.4%増、前回比0.2%増)と増加し、こちらも過去最高を記録した。
図1 フィードロット飼養頭数と収容可能頭数の推移
 フィードロット飼養頭数を州別に見ると、前年比では、ニューサウスウェールズ州を除き、全ての州で増加しており、飼養頭数の最も多いクイーンズランド州で前年比3.7%増とやや増加している。また、ビクトリア州は同7.9%増とかなりの程度、南オーストラリア州および西オーストラリア州では、それぞれ同45.2%増および同51.5%増と大幅に増加している(表)。
表 州別フィードロット飼養頭数
 2019年4〜6月の穀物肥育牛と畜頭数は、フィードロット飼養頭数の増加を背景に、79万頭(前年同期比10.4%増)とかなりの程度増加した(図2)。
図2 穀物肥育牛と畜頭数の推移 
 また、MLAによると、2019年4〜6月の穀物肥育牛肉輸出量は、7万9632トン(同6.3%増)とかなりの程度増加した。
 輸出先国別に見ると、中国向けは、1万2653トン(同40.3%増)と大幅に増加した。この結果、中国は2019年1〜3月期に続いて第2位の輸出先国となり、豪州産の穀物肥育牛肉の主要な市場となりつつある。中国向けには及ばなかったものの、韓国向けも1万2545トン(同9.4%増)とかなりの程度増加した。一方、日本向けは3万6201トン(同7.1%減)とかなりの程度減少した。
【菅原 由貴 令和元年8月23日発】
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