CONAB、サトウキビなどの2019/20年度生産見通し(第2回)を発表(ブラジル)
最終更新日:2019年8月28日
ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は8月22日、2019/20年度(4月〜翌3月)第2回サトウキビ生産状況等調査結果を公表した。同調査は、同年度におけるサトウキビ、砂糖およびエタノールの生産予測を年4回公表するものである。
サトウキビ
砂糖の国際価格の低迷を受け、サンパウロ州などの一部地域でサトウキビから大豆やトウモロコシなど他作物への転作が進んでいることなどから、サトウキビの収穫面積は前回予測とほぼ変わらず、838万ヘクタール(前年度比2.4%減)とわずかに減少すると見込まれている。
2018年12月から翌1月にかけて少雨傾向が続いたものの、その後は適度な降雨に恵まれてサトウキビが順調に生育したことや、前年度より新植面積が増加したことなどから、単収は前回予測から1.0%上方修正され、1ヘクタール当たり74.2トン(同2.7%増)とわずかに増加する見込みである。
この結果、サトウキビ生産量は減産を見込んだ前回予測から一転して、6億2227万トン(同0.3%増)とほぼ横ばいで推移すると見込まれている。
サトウキビの歩留まりの指標となる1トン当たりの回収糖分(ATR)は、前回予測から1.1%下方修正され、平均で137.2キログラム(同0.9%減)とほぼ横ばいで推移すると見込まれている。
砂糖およびバイオエタノール
2018/19年度は過去最高のエタノール生産量となったが、2019/20年度は砂糖生産量への揺り戻しの動きが見られることから、サトウキビの砂糖生産への仕向け割合は、前年度の35.5%から3.6ポイント上昇し、39.1%(前回予測は39.2%)となる見込みである。これにより、砂糖生産量は前回予測から0.1%下方修正され、3178万トン(同9.5%増)とかなりの増加が見込まれている。一方、サトウキビ由来のバイオエタノール生産量は、前回予測から0.1%下方修正され、3028万キロリットル(同6.4%減)とかなり減少すると見込まれている。
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