アルゼンチン農牧センサス、速報値を公表
農業経営体は減少傾向が続く
アルゼンチン国家統計局(INDEC)は、2018年9月15日から2019年3月31日まで調査した農牧センサスの速報を11月7日に公表した。
本報告によると、農業経営体(EAP注)は前回比(2008年)9.3%減の25万881経営体と減少している(図)。一方、農業経営体が所有する総面積は前回をわずかに上回る1億5742万ヘクタール(同1.3%増)となった。長期的にみると、農業経営体、所有面積ともに減少しているものの、農業経営体の減少が所有面積の減少を上回ることから、1経営体当たりの所有面積は増加しており、大規模化が進展しているものとみられる。
注:EAPとは、同一州内に500平方メートル以上の土地を有し、販売目的の農業、畜産、林業を営む経営体のこと。
栽培面積はわずかな減少にとどまる
農業経営体が所有する面積は、その利用用途によって「栽培面積」と「その他の用途向け面積」に分類される。当該内容の調査は2002年が前回調査となるが、栽培面積についてみてみると、全体では3318万ヘクタールと前回比0.9%減とわずかに減少した(表1)。
家畜の飼育頭数、豚は激増するものの、その他は減少
2018年7月30日時点における家畜の飼養頭数については、豚が前回比64.8%増の360万1236頭と大幅に増加したものの、それ以外の家畜については、軒並み減少となった(表2)。また、家畜を飼育している農業経営体については、全ての家畜で大幅な減少となった(表3)。
【山口 真功 令和元年11月15日発】
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