豚肉製品の持ち込みにより、1年で罰金の総額約1.3億台湾元(約4.7億円)に(台湾)
台湾では、ASF(アフリカ豚コレラ)の侵入防止のためにさまざまな国境措置を行っており、航空機などの乗客による豚肉製品の持ち込みを防ぐために航空機内のモニターを通じて啓蒙活動も行っている(写真1)。
また、空港内ではX線検査のほかに、検疫探知犬による荷物の検査も行っている(写真2)。
なお、ASF発生国から豚肉製品を違法に持ち込んだ入国者に対して、1回目の違反は20万台湾元(約72万円)、2回目の違反は100万台湾元(約360万円)の罰金を科している(写真3)。
写真1 航空機内の啓蒙活動
写真2 空港内の検疫探知犬
写真3 罰金の金額を示した画面
台湾行政院農業委員会の動植物防疫検疫局によると、ASFの侵入防止を目的とした入国者への豚肉製品の手荷物検査で、豚肉製品を持ち込もうとして罰金20万台湾元を科された件数は2018年12月18日〜2019年12月22日の約1年間で合計653件となった。出国地別にみると、大半を中国が占めている。
罰金の総額は約1.3億台湾元(約4.7億円)であるが、外国人観光客が罰金を科された中で、支払いが確認されているのは115人のみとなっており、大多数が支払い拒否や分割払いの状態となっている。
【小林 智也 令和元年12月25日発】
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